Konishi — Works

施工管理 × 業務システム

現場の手順を伺って、
それに合わせて作ります。

建設会社の工事部で施工管理をしながら、社内の業務システムを内製しています。申請された内容を人が読んで別のシートに打ち直す——そうした工程を消すのが仕事です。

下に並べたものは、いずれも実際に社内で動いています。やり方そのものを変えていただく必要はありません。手間になっているところにだけ、脇から手を入れます。

  • 2級建築施工管理技士
  • 施工管理 9年
  • Google スプレッドシート × GAS
  • 生成AIによる業務ツール構築・保守
  • 受発注・基幹まわりの業務整理
  • Web制作(3D表現)
木造の骨組みから一本の線が申請・台帳・請求の書類を順に通り、途中の小さなゲートで一度止まる様子を描いた線画
社内で稼働中
7件
企画・要件定義から開発・運用まで一人で担当。いずれも現在も動いています。
消した作業時間(月あたり)
約50→約7時間
7件の合計。1件あたりの作業時間 × 月の件数から出した概算です。
発注伺の処理実績
122件 / 月
52案件を同時管理した状態での実測値。うち67件が1か月で決裁されています。
01 — In Production

社内で動いているもの

勤務先の業務システムのため画面とコードは公開できませんが、何をどれだけ減らしたかは書けます。「前」は仕組みを入れる前の手作業、「後」は仕組みを入れたあとに人が残って行っている確認作業です。ゼロにはしません。確認は残します。

作ったもの消した工程前後
発注伺の自動連携承認された発注伺の内容を、発注管理シートと請求管理ソフトへ二重に手入力していた工程。工務部と共同で構築月12時間月1時間
全社の会議室予約会議室の空き確認と、同じ枠の取り合いの調整。全社員が対象月10時間月3時間
請求書サービスとの連携請求書管理サービスと社内シートの間の手作業の受け渡し月8時間月1時間
基礎図からの工程表生成基礎図を見ながら七日間工程表を手で作成していた工程。休業日や打設日など、置いてはいけない日程は自動で色分けして警告月6時間月30分
勤怠データの自動連携ワークフローの申請内容を勤怠管理シートへ手入力し、目視で確認していた工程。総務部と共同で構築月5時間月30分
図面・書類PDFの自動仕分け受け取ったPDFを開いて中身を確認し、名前を付けて工事ごとのフォルダへ振り分けていた工程月5時間月30分
工事日報のPDF化と配信月次シートから当日分をPDF化し、関係者へメールで送信していた工程月3時間月10分
合計7件月約50時間月約7時間

※ 断りのない数字は「1件あたりの作業時間 × 月の件数」から出した概算です。実測の記録があるものは次のとおりです。発注伺=1か月で122件処理・52案件を同時管理/会議室予約=ダブルブッキング0件/書類PDFの仕分け=本番投入分で誤仕分け0件。

このほかに、社内AI導入プログラムの設計と運営

AI・ITに不慣れな社員に向けた社内報を、企画から配信基盤まで作りました。第1シリーズ全8号を発行済み、第2シリーズも設計を終えています。配信は自作のWebアプリで、誰がどこまで読んだかが数字で見えます。あわせてAI利用ポリシーを策定し、経営層に向けて「AIに何をさせているのか」「入力している情報と、していない情報」「学習利用の設定」を説明する資料を作り、合意を取りました。

技術に明るくない相手に説明して、実際に動いてもらうところまでが導入の実務だと考えています。ここは時間では測れないので、数字は出していません。

建築中の骨組みから現場事務所の机、揃えられた書類まで、一本の深緑の線が横切ってつなぐ線画

現場から、書類の完了まで。
一本の流れでつなぐ。

人が打ち直していた継ぎ目を、仕組みでつなぎます。確認が要るところだけ、人の手に戻します。

02 — Works

触っていただけるもの

説明より実物のほうが早いと思います。どちらもブラウザで開くだけで動きます。

動きます架空のデータGASの雛形つき請求書の読み取り

受注から請求照合まで、
止めるべきところで止まる仕組み

工務店の受発注を想定したデモです。受注を登録すると実行予算の下書きができ、発注伺が承認されると発注台帳と予算残が自動で更新され、届いた請求書は発注と照らし合わせて照合されます。社内で実際に動かしている連携を、架空の会社・現場・業者で組み直しました。

見ていただきたいのは、止まるほうです。空欄は差し戻し、二重は保留、予算超過は工事部長の承認を追加、承認は順番どおり、発注のない請求は照合済にしない。6枚のカードで、それぞれの止まり方を試せます。

届いた請求書は、PDFを読み取って(OCR)入力欄を埋められます。読み取りの方法は、Google の会社ならドライブ、それ以外の会社ならお客様ご自身の APIキー、と選べます。見た目をRPGの迷宮に変えた「ダンジョン版」もあり、右上で切り替えられます。

受発注フローのデモ画面。受注から請求照合までの6工程が一本の線でつながり、発注伺のあとに「止めた 2」のゲートが立っている。下に承認の画面
  1. 1
    止めた件数が、流れの上に出る検査で先へ進めなかった発注伺の数が、工程のあいだのゲートに表示されます。
  2. 2
    承認は、決められた順番だけいま誰の番かが分かり、順番を飛ばした承認は記録されません。
  3. 3
    裏で動くGASの関数が見える画面ごとに、同じ判定をスプレッドシートで受け持つ関数の名前を出しています。
デモつき買い切り 3,000円〜Google スプレッドシート専用

すぐ使える業務自動化パッケージ

見積書・月次レポート・シフト表・工程表・日報・予約の6本です。どれも架空のデータで動くデモを開けます。ご購入後に状況をうかがい、御社のやり方に合わせてお渡しします。

パッケージを見る →
Web制作 — 制作実績

見えない部分の順番と納まりを、
施工の実務どおりに。

株式会社小西工務店 Webサイト。スクロールに合わせて、木造平屋の家が地業から内装仕上げまで23の工程で組み上がります。完成した家の中は10部屋を歩いて見て回れ、建具や床・屋根の修繕の様子も同じ模型の上で見せています。

土台・床組・柱と梁・和小屋・屋根の下葺きと板金・通気胴縁・外壁と、図面と施工写真を照らし合わせて骨組みから組み直しました。施工管理の経験があるので、どの部材がどの順で入り、どこで雨を止めているかを正しく描けます。

制作実績Three.js / WebGLBlender先方了解のうえ掲載
サイトを見る →
3Dで組み上げた木造平屋の骨組み。屋根の垂木と壁の間柱が見える 同じ家の完成外観。青緑の立平葺きの屋根と縁側
03 — Ordering

受発注まわりの業務を、要件に落とす

受発注の自動化でいちばん難しいのは、技術ではありません。会社ごとに、得意先ごとに、ルールが全部違うことです。そこを聞き取って、そのまま仕組みに落とす作業を、自分の会社で一通りやりました。

実際に整理したルールの例

  • 止める止める条件を先に決める必須項目の空欄、申請番号の重複は書き込まずに差し戻す。決裁上限を超える申請は登録はするが「承認待ち」で止め、完了にしない。
  • 線を引く載せないものを決めるワークフローを通らない支払いは無理に乗せず、シートへ直接記入する運用として線を引く。全部を自動化しようとすると、例外の処理で誰も触れなくなります。
  • 入口で書式の差は入口で吸収する部署ごとに書式の違う一次情報を、統合する側で直すのではなく、申請フォームに入る時点で揃える。白紙から打ち直させない。
  • 知らせる失敗を通知するエラーは握りつぶさず、チャットへ通知して人が気づける状態にする。並行運用の期間を置いてから切り替える。
この考え方で作ったデモを触る →
01
いまの手順を、そのまま伺う
誰が、週に何回、どのくらいの時間をかけているか。元のデータがどこにあるか。結果がどこに入れば完了か。この3つが分かれば、実現できる範囲と概算をお返しできます。仕様書のご用意は不要です。
02
要件を文章にして、認識を合わせる
伺った内容を、こちらで要件の形に書き起こしてご確認いただきます。ここで例外と止める条件を洗い出します。専門外の方が読んで分かる言葉で書きます。
03
動く最小版を、早めに見せる
文章だけで仕様を固めきらず、実物を見ながら詰めるほうが結果的に速いと考えています。現場の方に触っていただいて、違和感のあるところを直します。
04
並行運用してから切り替える
いきなり止めません。従来の手順と並行で動かし、結果が合うことを確認してから切り替えます。手順書と、想定外のことが起きたときの対処をセットでお渡しします。
04 — AI

AIの使い方は、処理ごとに決めます

開発の工程ではAIを全面的に使っています。Claude Code を個人で有料契約し、業務システムの実装に毎日使っています。そのうえで、納品する仕組みにAIを組み込むかどうかは、ご要望と処理の内容に合わせて臨機応変に決めます。

ルールで書ける処理は、GASで完結させる

土台はGoogle スプレッドシートとGASで、処理はGoogle Workspaceの中で完結します。理由は4つあります。業務データが外部のサービスへ出ないこと。従量課金が発生しないので動かし続ける費用がかからないこと。社内の方が中を開いて読めるので引き継げること。そして同じ入力には必ず同じ結果が返ることです。

判定や文章生成をAIに任せると、結果が毎回同じにならず、あとから「なぜこの申請が通ったのか」を検証できなくなります。ルールで書けるものは、ルールで書きます。

AIに任せたほうが早い処理には、AIを組み込む

書類の読み取りや分類のように、ルールで書き切れない処理にはAIを使います。受発注デモでは、請求書PDFの読み取りを「Google ドライブのOCR(GASの雛形)」と「お客様ご自身の APIキーで Claude が読む方法」から選べるようにしました。どちらも、読み取った内容は人が確かめてから受け付け、照合の規則は変えません。

定時に起動してデータを収集し、AIに渡して構造化した結果を配信する無人の仕組みを、個人のプロジェクトで運用しています。構造化出力のスキーマ設計、プロンプトキャッシュによるAPI費用の最適化、定時実行への統合まで含めて設計した経験があります。複数のエージェントを並列で走らせ、結果を多段で検証させる構成も組んでいます。

すでにAIで作られた仕組みを引き継いで、エラーの原因調査、プロンプトと処理内容の改善、業務の変更に伴う設定変更を行う保守側の作業も対応できます。中身がGASでも、Python でも、ノーコードのツールでも、まず読んで、どこで何が起きているかを把握するところから始めます。

どちらが向いているかは、処理の性質で決まります。「本当にAIが必要な処理かどうか」の切り分けから、ご相談に乗れます。

生成物の品質管理

AIを使う仕組みには、人が承認するゲートと、点数に関係なく止める条件を必ず組み込みます。権利の不明な素材、重大な誤り、実在するものとの誤認。こうしたものは評価が高くても通しません。AIは速く大量に作れますが、止める設計がないと、事故もそのまま速く大量に出ていきます。

Stack

使っているもの

領域内容
業務自動化Google Apps Script / Google スプレッドシート / Google Workspace(ドライブ・カレンダー・管理コンソール)
開発JavaScript / TypeScript / Python / HTML・CSS / Firebase / Cloudflare Workers・D1 / PWA
Web制作・3DThree.js / WebGL / Blender(木造軸組の3D模型、GLBでのWeb配信、スクロール連動の演出)
システム連携REST API連携(ワークフロー、請求書管理などの国産業務SaaS)/ Google 各種 API
自動実行・収集GitHub Actions(定時実行)/ Playwright / スクレイピング / 定期バッチの設計と運用
AIClaude(Claude Code)を実装に毎日使用 / AI APIの組み込み(構造化出力・プロンプトキャッシュ・定時実行への統合)/ 社内AI利用ポリシーの策定と展開
ドキュメント業務マニュアル / 操作手順書 / 社内規程 / 教育教材 / 図解・説明資料
建設実務建築施工管理(工程・写真・発注・協力会社調整・提出書類)/ 2級建築施工管理技士
05 — Terms

進め方とお約束

稼働時間
週 18〜25 時間
平日は夜に2〜3時間、土日は1日4〜5時間が目安です。本業がありますので、同時進行は1件までとしています。
連絡
当日中にお返しします
平日の日中は本業のため返信が遅れることがありますが、いただいた当日中には必ずお返しします。
納品物
手順書と停止条件つき
成果物本体に加えて、操作手順書と、想定外のことが起きたときの対処をお渡しします。納品後に私へ聞かないと動かない状態にはしません。
継続費用
GASなら 0円
スプレッドシートとGASで完結する構成なら、納品後の月額費用は発生しません。AIのAPIや外部の有料サービスを組み込む場合は、その利用料だけがお客様側でかかります。
得意な環境
Google Workspace
スプレッドシートとGASを土台にする場合の前提です。要件整理や保守のご依頼は、この限りではありません。
業種
問いません
転記や集計の手間は業種を問わず同じ形で残っています。建設業であれば、業界の説明も不要です。
受発注デモを触る →